公立学校では非正規雇用の教員が増え続けている。その数は全国の公立学校で5〜6人に1人に上る。教師という職業に、いったい何が起きているのか。

特集「『非正規化』する教師」の第3回は、非正規教員へ依存が引き起こす教師不足の実態に迫る。

第1回:子供も親も知らない「卒業式にいない先生」の正体

第2回:文科省が蓋をする「教師の非正規率」の衝撃実態

「先日、うちの学校は学校だよりで教師の募集をかけた」

学校現場からはこんな驚くような話が聞かれる。「教師募集」と書かれた学校だよりを受け取った保護者は、「うちの学校は大丈夫なのか」と不安になったに違いない。だが、そんなことは言っていられないほど、教師不足は深刻なところにきている。

ここ数年、4〜5月になると新聞やテレビなどで「教員不足」が報じられることも多い。たとえば、小学校では担任が配置できず、教務主任が代役を務めるなどの事態も各地で起きている。中学校においても年度当初に英語科の教員が配置できず、4月は英語を外して時間割を組み、英語の授業は教員が配置された後に時間割を組み直して対応するなどの事例が報告されている。

非正規依存が教師不足の原因?

とはいえ、現状ではどの自治体も、教員採用試験が定員割れを起こしているわけではない。小学校は低倍率の自治体が多いが、かろうじて定員を受験者が上回る1.0倍台はキープしている。それなのに、なぜ教員が不足するのか。

実は背後には、「非正規教員への依存」の問題がある。公立学校教員の非正規率の上昇に連動する形で、教師不足は深刻化の一途をたどってきたのだ。