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子どもの才能を伸ばすとは真逆の“管理”と“監視”

筆者は20歳で学習塾を起業して以来34年間、子どもたちの指導に携わってきました。ここ6年間は保護者、とくに母親からの相談を多数受け、累計1万人の方から相談を受け、回答してきました。

相談内容はさまざまですが、親が望むことの第1は、「子どもの才能をいかにして伸ばしていくか」という点に集約できると言ってもいいと思います。しかし実際は、伸ばすどころか、まったく逆のことをやっていることが少なくありません。

子どもが小さいときは、わが子の才能について考えるときもありますが、子どもが成長するに従い、学校の成績やテストの点数といった結果が気になりだします。そして、それらが親の希望する基準に到達しないと、勉強量が足りないなど、時間に焦点が移ります。才能を引き出すといった視点はもはやなくなり、目先の“数字”が気になり、家庭内で“管理教育”が強化されていきます。

しかし、そうして一時的に勉強させることはできても、子ども自身が自らやる気になっての勉強ではないため、継続しません。そうした姿を見た親は、なんとか継続させようと、子どもの短所、欠点を見つけ、それを是正させるべくあれこれ口を出します。“監視教育”が始まっていくわけです。

このように育てられた子が、固有の才能を発揮することはかなり難しくなる、というのが筆者の考えです。親の言うことを聞かず反発する子であれば、まだ希望はありますが、自分を抑え続けていった子の才能を引き出すことは困難です。