得意不得意がはっきり分かれやすい数学。「日常生活では使わないのに、なぜ勉強しなければいけないのか」と嘆く人は少なくないと思います。ところが、それは数学の本当の面白さを知らないからかもしれません。

『東大大全 すべての受験生が東大を目指せる勉強テクニック』を執筆した「東大 カルペ・ディエム」のメンバーで、『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』の著者でもある現役東大生の永田耕作さんが「数学力の伸ばし方」について解説します。

前回:東大生が「国語力磨けば頭よくなる」と断言する訳
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「数学ができる人とできない人は、いったい何が違うんだろう?」

と、けっこう多くの人が疑問に思うのではないかと思います。僕たちは東大生の勉強習慣についてアンケートや研究を行っているのですが、数学ができる人とできない人の違いは毎回議論になります。その中で見えてきたのは、「東大生は日常生活から数学を学んでいる」ということです。

世の中で私たちが目や耳にする情報には、「数字」があふれています。「30分200円」と掲げられた駐車場の看板や「9時25分」と時刻を示す腕時計など、私たちはつねに数字に触れながら日常生活を送っています。

「12」がよく使われているのはなぜなのか

例えば「12」という数字は、12星座、12カ月、1ダース、12時間と数多くのシチュエーションで使われています。なぜこんなに12がありふれているのか、わかりますか。

12は約数が6個(1、2、3、4、6、12)と20までの数字の中で一番多いです。2でも3でも4でも割れるため、12カ月を4つの季節に分ける、12個のものを3人で分けるといった、分割するのに便利な数字なんですね。

こんなふうに、1つひとつの数字にはいろんな背景が隠されています。みなさんが知らないだけで、数学は日常から学べる科目なのです。今日は数学ができるようになる、日常に隠された数学について、3つの事例でみなさんにお話しさせていただければと思います。