記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。

その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%!アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。

そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第17回は「勉強の本質」について、西岡氏が解説します。

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東大の入試問題は知識量だけでは解けない

みなさんは「勉強」と聞くと、どんなイメージを持ちますか。おそらくはいろんな物事を暗記するために単語帳を読むとか、机の上で問題集を解く、そういう行為を指して「勉強」だと考える人が多いと思います。

しかし実は、東大は「勉強」の定義を「知識を詰め込むこと」だとは考えていないのです。これは、東大のホームページを見れば載っています。「期待する生徒像」「入試問題の基本方針」には、こんなことが書かれているのです。

「知識を詰めこむことよりも、持っている知識を関連づけて解を導く能力の高さを重視します」(東京大学アドミッション・ポリシー)

また、東大の前総長はこんなふうにも語っています。

「私たちは知識の量ではなく、基本となる知識を柔軟な発想によって使いこなす力こそが大学での学びへの備えとして最も大切だと考えています」(2016年度東京大学学部入学式 総長式辞)

「知識を詰め込む行為」をしてきた人間ではなく、基本的な知識でもいいから、それを活用する行為をしてきた人間を、東大は求めているのです。そしてこれらの言葉どおり、東大の入試問題は決して知識量では解けない問題を出題しています。

今日はそんな、東大が考える「真の勉強」についてみなさんにご紹介したいと思います。まずは『ドラゴン桜』で理科の授業をしているので、その風景をご覧ください。

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(漫画:©︎三田紀房/コルク)