子どもに「それは、やっちゃいけないよ」と注意すると、「お父さん、お母さんも同じことやってるじゃん」と反論されて焦ること、ありませんか?

「よいこと」「悪いこと」の区別を子どもに伝えるのは、意外に難しいものです。

時代を超え、今も世界中で読み継がれているブッダが残した言葉には、善悪を判断し、自分の頭で考えて行動するためのヒントがたくさん詰まっています。

先が読めないこの時代を上手に乗り越えていくための知恵を、NHK「チコちゃんに叱られる!」でおなじみのチコちゃんと一緒に楽しく学べる本、『チコちゃんと学ぶ チコっとブッダの言葉』より一部抜粋、再構成してお届けします。

自分の行いは自分に返ってくる

「小さなうそならついたっていいよね」なんて思っていないかな。

どんなうそでも必ずバレる時がやってくる。その時に、潔く自分のうそを認めて「ごめんなさい」とあやまることができれば、まあ、問題はそれ以上大きくならない。でも、もしそれができなかったら?

ごまかすために、さらにうそをつく。その時に生まれるのは「自分はうそつきだ」という後ろ暗い気持ちだけではない。同時に、相手の心には「あの子の言うことは信じられない」という思いが生まれてしまうのだ。これはとても残念なことだし、とてもこわいことだ。人に信じてもらえなくなったら、悲しいではすまないよね。

自分の行いは自分にはね返ってくる。それを忘れてはいけないね。

必要以上に欲ばらない

ほしかったものを手に入れ、それを「自分だけの宝物にしよう!」と思う時、人の心には、ときめくような喜びと同時に、いつかそれを失うんじゃないかという不安がそっとしのびこむよ。

使いきれないほどのお金や、高価なもの。ものだけじゃない。友だち、そして、大好きという気持ち。「自分だけの友だちでいてほしい」「自分だけを好きでいてほしい」そう思っている限り、相手の気持ちが変わるのを、いつも心のどこかでおそれることになってしまう。

これでは、好きなものや人に囲まれていても気が休まることがない。必要以上に欲ばったり、大切なものでも「永遠に自分だけのものにしておきたい」と願ったりしないほうが、おだやかに過ごせそうだね。