記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。

その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%!アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。

そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第20回は「子どもへの接し方」について、西岡氏が解説します。

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親の言うことを聞いて勉強する子の危うさ

「子どもが全然自分から勉強しません!」「自分から自主的に勉強する家庭がうらやましい!」

僕は多くの親御さんから話を伺うことが多いのですが、みなさん、「自分の子が勉強しない」ことに対して危機感を抱いていらっしゃる方が多いと感じます。

僕自身、親から「勉強しなさい!」と言われても小学校も中学校もまったく勉強せず、中学2年生の時に三者面談を3時間やった経験がある人間なので、勉強したくない子どもの気持ちも、全然勉強しないわが子に対して怒りを覚える親御さんの気持ちも非常によく理解できます。

しかし、実は「子どもが親の言うことを聞いてよく勉強している状態」のほうが危険かもしれないと僕は思っています。

今日は、「親の言うことをよく聞く子が実は危ないかもしれない理由」について、みなさんにお話ししたいと思います。

まずはこの漫画を読んでください。漫画『ドラゴン桜』のワンシーンで、「3人兄弟のうち、聞き分けのいい上の2人と聞き分けの悪い三男坊、どの子が将来一番活躍するか」というお話です。

(漫画:©︎三田紀房/コルク)