記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。

その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%!アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。

そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第23回は「夏休みの過ごし方」について、西岡氏が解説します。

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「ちょっとでも遊ぶと合格が遠ざかる」は危険な発想

「受験生であっても、夏休みは、適度に遊んだほうがいい」

なんて言ったらみなさんはどう考えるでしょうか。「いや何を言っているんだ」と思う人が大半だと思います。東大に合格するような人はほぼ休みなく勉強している人ばかりで、ちょっとでも遊んでしまうと合格から大きく遠ざかってしまうはず。それが、適度に遊んだほうがいいなんて、何を考えているんだ、と。しかし実は、その考え方は危険なのです。

そもそも合格できるかどうかは、「どれくらい勉強したか」に依存するものではありません。どれくらい学力を向上させられたかに依存するものです。1時間でも長く勉強したほうが成績はあがる、という考え方は間違っているわけではありませんが、しかし効率が悪い勉強や意味のない勉強をいくら繰り返しても合格には近づかないのです。

でも、だらだら休めばいいというわけではありません。「休んだほうがいい」のではなく「遊んだほうがいい」とすすめるのには理由があります。今日はこの点についてみなさんに解説したいと思います。

まずは『ドラゴン桜』のこちらの漫画をご覧ください。

(漫画:©︎三田紀房/コルク)