人間の寿命はたったの4000週間。あれもこれも引き受け、大量の雑多なタスクに忙殺されているのではもったいない。全米ベストセラー『限りある時間の使い方』の著者、オリバー・バークマン氏は、「タイムマネジメントではない、本当の意味で人生の時間をうまく使うということはどういうことか」その手法を提示する。

人生は、たった4000週間

人の平均寿命は短い。ものすごく、バカみたいに短い。

ちょっと考えてみてほしい。人類が最初にアフリカ大陸に登場したのが今から20万年以上前。そして科学者の見積もりによると、太陽の熱で地球上の生命が絶滅するのは今から15億年以上先の話だ。それで、自分の人生は?

80歳くらいまで生きるとして、あなたの人生は、たった4000週間だ。

4000週間という数字を最初に計算したとき、僕はあまりの短さに目の前が暗くなった。それから気を取り直して、友達みんなに聞いてまわった。

「頭にパッと浮かんだ数字で答えてほしい。人は平均で何週間生きると思う?」

ある人は数十万と答えたので、僕は僭越ながら、彼女にそっと教えた。メソポタミアのシュメール文明から現在まで、人類の文明全体の時間をあわせても、31万週間にしかならないんだよと。

「我々はみんなもうすぐ死ぬ」と言った現代の哲学者トマス・ネーゲルは正しい。

そうだとすると、時間をうまく使うことが人の最重要課題になるはずだ。人生とは時間の使い方そのものだといってもいい。