コロナ禍で原則禁止となった会食が解禁になる会社が増えています。リモートワークから再び出社する日常に戻るにつれ、職場での問題に悩まされる人も増えているかもしれません。

そのひとつが、職場における男女のコミュニケーション。酒やゴルフといったオフの場で重要な意思決定が行われる、ハラスメント対策で男性が女性部下をランチにも誘えない――。男女平等、ダイバーシティと言われながらも、男女の溝はそう簡単には縮まりません。

いまだに「男社会のルール」で回る職場の中で、女性たちは必要な成果を上げるためにも、どう振る舞うべか。『Oggi』『Domani』などの編集者として働く女性を長年取材してきた下河辺さやこさんの著書『男尊社会を生きていく昇進不安な女子たちへ』より、一部抜粋、編集のうえ、お届けします。

「管理職チームの一員」と認められるためには…

女性活躍推進法が施行され、企業が女性管理職を増やそうとなって早数年。かつてに比べれば女性の活躍の場は増えるものの、基本は男性社会という中で、仕事と家庭を両立しながら責任のあるポジションにつくことを不安に感じる女性は少なくありません。

家庭を持っていればお酒やゴルフに付き合う時間もないし、男性中心の管理職社会になじめないと感じていることも。いくら実務能力に長けていても、管理職チームの一員として認められるためには彼らの仲間であることを示さなければなりません。「男社会のお付き合い」ができない場合、どうしたらよいのでしょうか。

私のまわりには男女問わず「人たらしの術」の使い手がいます。彼らはお酒が飲めなかったり、ゴルフをしなかったり、育児中で、どっぷり社内政治ができない。それでもしっかり自分が信頼に足る人物だということを示して、ポジションを築いています。

エレベーター・年中行事・冠婚葬祭。彼らはこの3つを有効活用しているのです。