近年、「スキルアップ」のために就業時間外にセミナーに通うなど、勉強に励む人が増えています。しかし、そうした人がみんな成果を出せるのかといえば、そうではありません。成功するために本当に必要な要素について、元リクルートのトップ営業マンの伊庭正康さんの著書『やり抜く人になるための戦略書』より一部抜粋、再編集してご紹介します。

一番大事なのは「能力」や「意欲」ではない

みなさんは「成功」するために必要なのは何だと思いますか?

まず思い浮かぶのが「能力」ではないでしょうか。

それ以外にも、「意欲」が大事だという方もいれば「技術」を最重視する考え方もあるでしょう。

もちろん、そうした要素は重要なのですが、私が一番大事だと考えているのは、別のものです。

ここで、少しだけ私の経験をお話しさせてください。

まだ私が若手だったころ、求人広告の営業であるうどん屋さんへ飛び込み営業をしました。

一回目、店に入ったら無視されました。

二回目も、完全に無視。

三回目はなんと、私がいないかのように店のご主人がふるまいました。
存在すらないことにされるとは……。

いまでこそ笑えますが、当時は相当落ち込みました。「なぜだ?」と。でも「なぜ?」と考え始めると、明快な答えに出合えないんですよね。そんなとき、私はいつも、「どうすれば?」と、自分に問いかけます。

うどん屋さんに営業し、求人広告を受注したいというのが目的。

ご主人はけんもほろろ、私などまったく眼中にないというのが実情。

うまくいくか、いかないかわからない状況でしたが、「完全に無理」という言葉は、私の辞書にはありません。

「(どっちに転がるか)半々やな」と思いました。