あの花火の後の惨劇から1年

容疑者がトラックを暴走させたプロムナード・デ・ザングレは高級ホテルやレストランが立ち並ぶ(写真:筆者撮影)

フランス南部の高級リゾート地・ニースの海岸で、フランス革命記念日を祝う花火を見物する人々の列にトラックが突入し、86人が死亡したテロ事件から1年が経った。昨年7月14日、チュニジア出身のモハメド・ラフエジブフレル容疑者(当時31)は、青く輝く地中海に面したにぎやかな通り「プロムナード・デ・ザングレ(英国人の遊歩道)」を、約2キロメートルにわたって猛スピードでジグザグ走行して群衆をなぎ倒し、銃を乱射したのち、警察官により射殺された。

ニースの海岸はこの時期、パラソルで埋め尽くされリゾート気分を楽しむバカンス客であふれる(写真:筆者撮影)

まさにテロ事件のあったニースのプロムナード・デ・ザングレを、先月訪れた。

残虐なテロが起こったこの通りは、5つ星ホテルや高級レストランが立ち並び、毎年夏のこの時期になると、地中海からの温暖な風を浴びようと世界中から集まる休暇を満喫するリゾート客でにぎわう。トラックが群衆をなぎ倒した遊歩道を歩くと、レストランのテラス席では地元ニースっ子や海外からの旅行客が、キンキンに冷えた白ワインとたっぷり盛られたシーフードを前に、ニースの太陽を満喫していた。