夏場に欠かせないアイス。売れ筋商品とは?

夏まっ盛り。スーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアの店頭でアイスクリームがよく売れる時期だ。

少子高齢化に伴う人口減によって、日本の食品市場が一般的に縮小傾向にある中で、アイスクリームの国内市場は拡大している。日本アイスクリーム協会によれば「アイスクリーム類及び氷菓販売金額」は2007年が約3700億円だったのに対し、2016年は約4940億円とこの10年で1.3倍に増えた。

さまざまな種類の商品の開発による消費年齢層の広がり、コンビニなどの販路充実のほか、スイーツ系の商品が一般的に需要を拡大したことなどが要因に挙げられる。

一般的に「アイスクリーム」と呼ばれる商品は、乳成分の量によって以下の4つに分類される。食品衛生法にもとづく「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」と「食品、添加物等の規格基準」の2つの法律によって定められている。

種類別 アイスクリーム(乳固形分15.0%以上 うち乳脂肪分8.0%以上)
種類別 アイスミルク(乳固形分10.0%以上 うち乳脂肪分3.0%以上)
種類別 ラクトアイス(乳固形分3.0%以上)
種類別 氷菓(上記以外のもの)

アイスクリームはいつ売れるか

ところで、アイスクリームが最も売れるのは、もちろん夏だ。とはいえ、冬場にゼロになるワケでもない。筆者は5000万人規模の消費者購買情報を基にした全国標準データベース「True Data」を使って、主要な全国のスーパーマーケットのPOSデータを基に季節ごとの売れ行きを調べてみた。

100万人がスーパーマーケットに入店したとして、その100万人単位でアイスクリームの売上金額を調べてみると、ピークの8月は180万円前後なのに対し、12〜2月は同70万円程度まで下がり、3月から上昇傾向に入る。冬場と夏場ではアイスクリームの売れ行きにざっと2.5倍ぐらいの差がある。

人間は絶対的な温度よりも、前日と比較した相対的な温度が上昇していれば、冷たい飲食物を買い求める。コンビニがおでんを8月下旬から並べるのは逆だ。まだ絶対的な気温は高くても、盆過ぎくらいから気温は前日に比べ下がる。あれが「肌寒い」といわれるゆえんである。

アイスクリームも同じだ。絶対的な温度では9月も十分に暑いが、8月に比べたら相対的に温度が下がっていく。3月は十分に寒いが、2月に比べたら相対的に温度が上がっていく。人間は相対的に温度を感じ、そして消費行動を決めていく。

同様のデータを使って、市販アイスの売れ筋をブランド・商品別に調べてみた。複数本が箱に入ったファミリーパックやハーゲンダッツのようなプレミアムアイスクリームは除き、売れ行き上位100商品をランキングにした。