北朝鮮情勢が緊迫化するなかで、ドナルド・トランプ米大統領が最大のピンチに直面している。ここへきてトランプ政権の命運は、レックス・ティラーソン米国務長官が辞任するかどうか、その去就にかかっている。トランプ政権崩壊の危機を徹底的に解明する。

ティラーソン国務長官自らが辞任を否定

10月4日、ティラーソン国務長官は緊急記者会見を開き、同日付米NBCニュースが報じた同長官の辞任説を完全に否定した。

NBCによると、この夏、同長官はトランプ大統領を「間抜け(moron)」と呼び、そのうえで辞任の意向を示し、それをマイク・ペンス副大統領が引き留めたというのだ。

緊急記者会見で同長官は、NBCニュースを「誤報」と断じ、「辞めようと思ったことはないし、副大統領が慰留する必要もなかった」と述べた。そのうえで「大統領が自分を必要とするかぎり、現職にとどまるつもりだ」と強調した。

トランプ大統領もその発言に即応し、報道はNBCのでっち上げであり、ティラーソン氏を全面的に信頼していると、辞任説を打ち消した。

国務省のヘザー・ナウアート報道官も緊急記者会見の後で、ティラーソン長官の辞任意向を改めて否定したうえで、「辞めてもらいたい」と思っている人たちにとっては、そう仕向ければ仕向けるほど、ティラーソン氏の留任決意を強めるだけだと語った。