マツダは来年、創立100周年を迎える。しかし、順調に成長を遂げたかというとそうでもない。ロータリーエンジンの実用化、オイルショック、5チャンネル体制、フォード傘下、リーマンショック……とまさに“波乱万丈”の連続であった。

しかし、そんな危機的状況の中で逆転満塁ホームラン級の大ヒット作モデルが登場、会社は立ち直った。まさに「ピンチの時こそチャンス」、「火事場の馬鹿力」である。

ただ、冷静に考えると、“企業”として今後も継続させるためには「安定した経営基盤」が必要だ。そこでマツダはクルマ作りをゼロから見直し、「理想のクルマ作り」を目指した。それが「スカイアクティブテクノロジー」であり、それを全面採用した「第6世代商品群」と呼ばれるモデル達だ。では、次世代に向けてマツダはどのように進化していくのか。

内燃機関にこだわるマツダ

昨今、自動車業界のトレンドは“電動化”だ。年々厳しさを増すCO2排出削減を目的とする燃費規制やゼロエミッション規制から、これまでディーゼル推しで電動化に懐疑的だった欧州メーカーも、今ではこぞって電動化シフトを行うことを表明している。

そんな時代だが、マツダは内燃機関にこだわっている。そんな姿勢に「マツダは電動化に遅れている」、「ガラパゴス」と揶揄する人もいるが、それは大きな間違いである。マツダは2007年に技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」を発表済みだが、その中の1つ「ビルディングブロック戦略」にはこのように記されている。

「クルマの基本性能を決めるエンジンや車両の骨格など、ベース技術を徹底的に改善し、その上で電気デバイスを組み合わせることで、CO2の総排出量を大幅に削減する」

筆者は将来的にピュアEV(電気自動車)の時代がやって来ると思っているが、現時点では技術的な課題(特にバッテリーの性能)も多いため、直近で「オール電化」にはならないと考えている。そのため、ハイブリッドやPHVと言った「内燃機関+電動化技術」が主流となる。つまり、マツダは内燃機関が搭載される限りは今後も進化させていく必要があると考えているのだ。