波乱の幕開けとなった2020年の株式相場だが、ハイテク株が牽引する形で上昇軌道を固めつつある。年の初めには、その年に人気が盛り上がりそうな投資テーマに沿った銘柄が人気化することが多いが、今年は投資テーマの大本命「5G」関連が年初の相場をにぎわした。アメリカや韓国など海外では既に昨年から商用サービスが開始されている5Gだが、国内ではいよいよ今春から商用サービスが開始される。

今年も「金余り」が織り成す「適温相場」が続きそう

アメリカ経済が好調を保ち、世界景気の底入れ期待が強まる一方で、主要国の中央銀行は緩和的な金融政策で足並みをそろえている。堅調な景気と空前の「金余り」が織り成す「適温相場」が、今年も世界中の主要な株式市場で続くことになるかもしれない。日本の株式市場も世界的な景気回復が追い風となって国内企業の業績も上向きそうなことから、基本的には上昇基調と考えていいだろう。

ただ、中国や香港、北朝鮮、中東、さらにはイギリスと欧州など海外の政治的な不透明要因は多く、地政学リスクに脅かされて短期的な調整を余儀なくされる局面があることを覚悟しなければならないだろう。年明け早々のアメリカとイランの衝突も、今年1年の市場環境を予告するような出来事だったが、相場のトレンドを根本的に変えてしまうような不測の事態は起きにくいと思いたい。