世の中にあるもののほとんどは、いつか使えなくなる。鉄道車両も同じだ。事故や故障はもちろんだが、丁寧なメンテナンスを心がけていても、消耗品が底を尽いたり交換部品が手に入らなくなったりして、引退せざるをえなくなった車両も多い。

あるいは、まだ走れるものの車内設備が古くなり、これ以上使い続けるのは得策ではないと判断されることもある。

中古車両を中古車両で置き換える

こうした場合、大手鉄道会社であれば新車を導入することになるだろうが、中小鉄道会社の場合そうはいかない。新車の製造費用は1両あたり数億円かかるため、導入したくてもできないのが現状だ。

そうなると、残された道は大手鉄道会社の中古車両を譲り受けるしかないため、老朽化した中古車両を、より程度のよい中古車両で置き換えるという鉄道会社も少なくない。

島根県を走る一畑電車も、そんな鉄道会社の1つだ。同社では、1950年代から西武鉄道の中古車両を数多く譲り受けており、1980年代には最大勢力となっていた。

一方で、1990年代に入るとこれら中古車両も老朽化が進んだことから、1994年に京王帝都電鉄(現・京王電鉄)の5000系を譲り受け、2100系としてデビューさせた。