この1Dayインターンシップは、始まったばかりの2022年卒採用からなくなった。経団連と大学団体で構成される「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」が昨年から協議を重ね、1Dayインターンシップを認めないことで合意したのだ。大手就職ナビもそれを受け入れた。

従来の1Dayインターンシップは「1Day仕事体験」と名称を変え、インターンシップと呼ばないことになったのだ。「リクナビ2022」では「就業体験のうち、2日以上のコースをインターンシップ、1日のみのコースを1day仕事体験と呼びます」と説明している。

この説明を読むと、またもや看板の掛け替えだけのように思えるが、名称が変更され、異なる名称が定着すると、受け止め方も変わってくる。名称変更はかなり大きな変化だと評価したい。

掲載社数が激減した「リクナビ」

6月にオープンした2022卒向けの就活サイトを見ると、かなり大きな変化が起こっている。昨年(2019年6月3日時点)は、「リクナビ2021」が掲載社数9070社に対し、「マイナビ2021」は5567社と、リクナビのほうがかなり多かった。

ところが、2022卒向け(2020年6月2日時点)では、「リクナビ2022」が6004社と掲載社数が3000社も減っている。「マイナビ2022」は5759社と安定しており、マイナビの掲載社数とリクナビの掲載社数はそれほど大きな差ではなくなった。

リクナビ退潮の原因はいくつか考えられる。誰もが思い出すのは、2019年8月に明らかになった「内定辞退率予測データの販売」事件だろう。私は夏以降にいくつかの大学キャリアセンターを取材したが、どこも程度の差はあれ不快感を露わにしていた。このような不人気ぶりに企業が反応して掲載社数が減少したと考える事もできる。

コロナ禍の影響も考えられる。就活サイトへの出稿は、4月、5月に決まって原稿制作に入るが、その段階で2022年卒採用がはっきりしていない企業があり、リクナビの減少企業3000社に反映されているのかもしれない。5月末のアンケート調査でも不安の声は多い。

「コロナの影響がどのように出るかわからないため臨機応変に対応し続けるしかない」(300人以下・メーカー)

「コロナの状況が終息の方向へ向かって来たら、社会情勢を考慮して考えたい」(300人以下・サービス)

「コロナの影響が大きく不安が多い」(1001人以上・情報・通信)

就活サイトの掲載情報は「1Day仕事体験」がとても多い。「リクナビ2022」は掲載6004社のうち1Dayを含む企業が4717社だ。「マイナビ2022」は掲載5759社のうち1Dayは4551社。ともに8割の企業が「1Day仕事体験」を実施する。