高架線を走る列車に乗っていると、ときどき非常に高い場所を通っていることがある。見晴らしはいいけれど、車窓から見えるビルのフロアは6階や7階といった高さ。民家などははるか下だ。

この線路はどうしてこんなに高いところを走っているのか、なぜこの駅はホームがこんなに高いのか……。日ごろ乗っている路線でも、そういった駅や場所が思い当たる人も多いのではないだろうか。

こういった、非常に高い位置にある高架線や高架駅は、それぞれにその高さにせざるをえなかった理由がある。首都圏の路線に存在する、このような「ものすごく高い」高架がなぜできたのかを見てみよう。

まずは都心部でおなじみの、あの路線から。

新幹線の上を走る上野東京ライン

中央線で神田駅のあたりを通ると、新幹線の高架のさらに上を走っている線路に気づく人は多いだろう。京浜東北線の南行、山手線外回りのホームからだと、見上げるような高さだ。

新幹線の線路にふたをするかのように通っているこの路線は、2015年3月に開業した上野東京ラインである。高架は、これまで東北・高崎・常磐各線のターミナルだった上野駅と、東海道本線のターミナルである東京駅とを結ぶためにつくられたものだ。

もともと、上野―東京間の列車線(近郊列車や優等列車が走る線路。通勤電車の「電車線」とは区別される)はつながっており、国鉄時代は東京駅発の東北方面行き特急・急行列車も運行されていた。帰省ラッシュの激しい時期には、上野駅での混雑を分散させるために品川駅の臨時ホームを使用し、東京駅経由で東北へと向かう列車も走っていた。東北本線というと上野発着のイメージだが、今も昔も本当の起点は東京駅である。