メーカー、車格を問わず人気を維持し続けているクロスオーバーSUV。しかし、軽自動車というくくりで見ると、今まではスズキ「ハスラー」くらいしか選択肢がなかった。そこへ、満を持してダイハツが投入したのが「タフト」である。

メーカーとしては、ハスラーを直接的なライバルとは考えていないというが、購入するユーザーにしてみれば、待ちに待ったハスラーの対抗馬であることは、間違いない。

タフトという名前こそ1970年代に存在した小型クロスカントリー車と同様だが、名前以外の関連性はまったくなく、スーパーハイトワゴンの「タント」に続いて、DNGAプラットフォームを採用した2車種目の軽自動車となる。

ライバルにない「大型ガラスルーフ」を全車に装備

タフトの特徴的な装備は、前席上に備わる大型ガラスルーフの「スカイフィールトップ」だ。これはグレードを問わず標準装備となるもので、開閉こそしないものの開放感は抜群。アクティブに使うユーザーの多いクロスオーバーSUVとは、親和性の高い装備と言える。ハスラーにはオプションでも装備できないアイテムだ。

「スカイフィールトップ」により開放感のある室内(写真:ダイハツ)

また、後部座席は荷室スペースとして活用することを想定して作られており、リアシートを倒すと完全にフラットな空間が生まれるほか、取り外しも可能なフレキブルボードがラゲージルームに標準装備され、荷室をアレンジして使うことができるようになっている。

もちろん、乗用車であるから、リアシート自体の形状や座り心地も十分なものが備わっているが、1〜2名乗車で使われることが多い軽自動車のキャラクターを逆手に取ったアイデアが盛り込まれた形だ。

メカニズム面では、ダイハツ車として初めて、全グレードに電動パーキングブレーキが採用されたことがトピックだ。

これによりブレーキホールド機能が備わって、渋滞中にブレーキペダルを踏み続ける必要がなくなるだけでなく、一部グレードに備わるACC(アダプティブクルーズコントロール)使用時に停止保持もしてくれるようになった。ライバルのハスラーは足踏み式サイドブレーキとなっているため、タフトが一歩リードしていることになる。