この変化は、就活生の保護者の負担軽減にもつながっている。子供が初めて就活に挑む保護者にとっては、これまでの就活の実態を実感できないかも知れないが、忙しくてアルバイトも思うようにできない就活生にとっては、毎年、保護者の支援だけが頼みの綱であることに変わりはない。しかし、今年は就活にかかる費用が大きく削減されたことで、アルバイト代や小遣いでやりくりができた就活生も少なくなかったのではなかろうか。

しかし、調査からは見えてこないが、就活のオンライン化によって新たな格差が生まれつつある。ポイントは2つある。それは通信環境とオンライン就活への慣れだ。このうち、オンライン就活への慣れについては、今や大学の授業もオンライン化が進んでおり、キャリアセンターの就活支援もWeb経由が中心なので、本人が前向きに取り組んでいればあまり心配をする必要はないだろう。しかし、通信環境については配慮が必要だ。

というのも、通信インフラが貧弱だとWeb面接中に通信が途切れてしまうことがあるのだ。それが、1度や2度であれば企業の採用担当者も大目に見てくれるだろうが、何度も繰り返すと、準備不足と判断されてマイナス評価につながってしまう可能性がある。

通信環境の確認を

そこで、就活中のお子さんと同居しているなら、自宅の通信インフラを見直してほしい。さすがに今でもADSLを使っているという家庭は少ないだろうが、ブロードバンドの環境が整っていないようであれば、通信が安定する光回線の導入を考えてもいいのではないだろうか。

また、もしお子さんが一人暮らしをしている場合は、子供が住んでいるアパートやマンションの通信環境を確認してほしい。

最近はインターネット完備、Wi-Fi導入をうたう賃貸物件も増えているようだが、回線が貧弱なケースもあるので、双方向の通信で実施されるWeb面接に支障がない品質かどうかは確認しておくべきだろう。もし、現在の通信回線が充分でないとしたら、せめて就活中だけでも安定的な通信環境を整えられるよう金銭的なサポートをしてあげてほしい。

すでに大学の講義のほとんどがオンラインで行われている。まずは子供の通信環境がどのようになっているか、その確認から始めるのがよいだろう。さらに、Webカメラや照明の明るさ調整など、印象をよく見せるアイテムや工夫もある。そうした部分に支援やアドバイスするのもよいだろう。