人生100年時代、生命保険に対する考え方も時代に合わせた形に見直す必要がありそうです(写真:makaron* / PIXTA)

日本人の平均寿命は男女とも8年連続で過去最高を更新しています。平均寿命が毎年更新されるということは、若くして亡くなる人が少ないということを意味します。

若くして亡くなる可能性が低いなら、生命保険や共済に加入する必要はないのでしょうか。今回は、死亡率と生命保険の関係を解き明かします。

死亡率から考える生保の利用可能性

8月15日の配信記事「平均寿命更新で再考したい『老後のお金』の真実」では、日本人がいかに長生きなのか、統計データである簡易生命表(毎年発表)を活用して解説しました。

長生きとは、若くして死なないということです。厚生労働省の統計データである完全生命表(5年ごと発表)によると、平均寿命は明治時代の40代から大正、昭和、平成と移るにつれ80代まで倍長くなりました。

第2次世界大戦直後までは「人生50年」という言葉が正しく当てはまるように、男性も女性も平均寿命は50代だったのです。

※ 完全生命表は5年ごとの集計のため、直近の統計が平成27年となります。今回は情報収集の関係上、完全生命表を利用しました。

平均寿命までに亡くなる人が4割であることを考えると、明治から昭和50年代までは、20〜25歳で結婚・出産し、子どもを育て上げれば50歳。孫の顔を見るかどうかという年齢で亡くなっていたことになります。

男性の平均寿命が70歳に満たない昭和40年代までであれば、働き盛りの30代、40代で亡くなる人も多かったでしょう。