「品出ししながらこっそり商品チェックなんかもしちゃってます。品数がものすごく多いので、気づかないところに掘り出し物があったりするんですよ」と、加藤さんはさらに語ってくれました。

つまり100円ショップで働こうという最大の動機は、豊富な商品ラインナップをこよなく愛する気持ちから形成されているのです。

品ぞろえならダイソー、センスならセリア

100円ショップの国内1・2位のシェアを誇るのが、ご存じのように「ダイソー」と「セリア」です。

ダイソーは、何と言っても国内での最多の店舗数を誇ります。100円ショップといえばダイソーと思う人も多いでしょう。ダイソーの特徴は、その品ぞろえの多さ。雑貨、化粧品、食料品まで、売っていない物はないのではないかと思うくらいです。そして新商品がつねに発売されています。

一方のセリアは、そのコンセプトを「100円均一ショップらしくない100円均一ショップ」としているように、おしゃれな商品をたくさん取りそろえてあるのが最大の特徴。また、ダイソーなどほかの100円ショップが200円や500円の商品の開発にも力を入れるなか、セリアは全品100円というシンプルなワンコイン戦略にこだわっています。そして店舗のほとんどが直営店です。フランチャイズ展開が半分以上を占めるといわれる100円ショップ業界のなかで、セリアは9割以上を直営店で運営しています。

改めて、働く観点で比較してみましょう。商品に関しては、品ぞろえのダイソー、センスのセリアといった感じでしょうか。ここは働き手の好みによって評価が分かれるところでしょう。一点あるとすればダイソーには価格バリエーションがあるのに対し、セリアはオール100円を維持していること。100円というシンプル統一価格が100円ショップでアルバイトする源泉になっていることから鑑みると、ここはセリアのほうに軍配が上がりそうです。

加えていうとセリアは直営式の経営のため、本部からの指示で売り場が形作られています。そのため社員やベテランのアルバイトの独断や属人的センスに依存する必要がありません。こうした店舗の均質性が働きやすさにつながっているとの指摘もあります。