■新橋駅

山手線外回り(品川方面)の出発時刻が1時07分から0時50分に繰り上がるが、山手線内回り(東京方面)の出発時刻は0時35分で変更がない。

東京メトロ銀座線最終の新橋着は渋谷方面が0時23分、上りが0時26分。都営浅草線の新橋着は押上方面が0時10分(三崎口発特急)、泉岳寺方面が0時22分(印旛日本医大発各停)。ゆりかもめの最終の新橋着は0時24分。いずれも山手線終電繰り上げの影響を受けない。

■品川駅

山手線外回り(渋谷方面)の出発時刻が0時38分から0時20分に繰り上がるが、山手線内回り(東京方面)の出発時刻は0時26分で変更がない。京浜急行電鉄本線の品川駅着は下り、上りともに0時22分(上り:成田空港発アクセス特急、下り:羽田空港発エアポート急行)。山手線外回りには接続できなくなる。

終電繰り上げは私鉄各社も検討

以上のとおり、ダイヤ改正後には、渋谷、新宿、池袋など山手線の西側で、これまで可能だった終電での山手線への乗り継ぎができなくなる路線が多数出てくることがわかった。一方で上野、東京、新橋など東京の東側では、山手線の内回りの終電時刻が変わらないという理由もあり、影響は小さい。

東急、西武、東京メトロなど多くの鉄道事業者がJRに追随する形で、自社の路線についても終電繰り上げを検討している。「JRさんがこのタイミングで発表したのは、各鉄道事業者のダイヤ見直しの検討に十分な時間が必要だと配慮してのことだと思う」と、東京メトロの幹部は話す。ただ、東京メトロの路線は多くのJRや私鉄とつながっているため、「ある駅の終電時刻を繰り上げると別の駅の終電時刻のタイミングがおかしくなるというケースがあちこちで生じる」ということで、ダイヤ見直し作業はかなりの困難が伴う。とはいえ、JR東日本の終電繰り上げによって、東京メトロからJR線への乗り換え時間がぎりぎりになるような場合は、「余裕をもって乗り換えできるよう数分程度のダイヤの微調整を行ったり、駅スタッフによる利用者への案内を徹底するなどして、利用者に不都合が生じないようにしたい」という。

ほんの1年前までは、東京オリンピックの期間中は観客輸送のために首都圏の鉄道の終電を午前2時ごろまで繰り下げるという検討が行われていた。それが昨年10月にJR西日本が終電時刻の繰り上げを検討すると発表し、今年のコロナ禍で世の中の流れが終電繰り上げを容認する方向に変わった。

JRに追随してほかの路線も終電時刻を繰り上げれば、社会全体が深夜の労働を縮小する方向に向かう。深夜営業を行う飲食店にとっては営業時間を短縮せざるをえないケースも出てくるだろう。逆に、終電間際まで残業をしているサラリーマンにとっては朗報かもしれない。いずれにせよ、各鉄道事業者には利用者の不便を最小限に抑えるようなダイヤ改正を期待したい。