単にどこにでも出ているデータやこれまでの傾向から未来を予測しようとしたところで、AIに勝てるわけがありません。あなたが見るべき部分は「AIにはわからないところ」なのです。

どうせ何かにお金を使うなら、日常自分が通っているお店、日常自分が使っているサービス、日常自分が楽しんでいることにお金を落としたほうが、それを提供してくれている企業に対する応援にもなるので何倍もマシです(最近、SNSなどを見ていると、「推しているコンテンツだからこそお金を払う」という文化が定着してきていて、いいことだなあと思っています。何かのコンテンツを作った人に敬意を払うというのは、非常に文化的な行為です)。

何万円を目標に、なんのために、という意識もなく、なんでもいいから、将来の不安などという漠然としたもののために、とにかくお金が儲かればいい、というマインドで投資をするのは、別に悪いとは言いませんが、なんとなく虚しいことだし、文化的ではないなあと思ってしまいます。

逆に、そこまで金儲けに徹するのであれば、ガチンコでプロの投資家や、投資を専門とする大企業と勝負する覚悟でやることです。その代わり、身ぐるみを剝がれても文句は言えません。

「誰もやっていない投資」に目をつけてはいけない理由

それから、あなたが投資の素人ならば絶対にやってはいけない投資の方法があります。それは、「誰もやっていない投資に目をつけること」です。「投資というのは他人が目をつけていない安値のものを買って、高値で売って儲けるものだろう、何を言ってるんだ」と思うかもしれません。確かにそのとおりなのですが、それはあなたがちゃんとその投資のリスクを見抜けることが前提です。

「真・三國無双」というゲームがあります。プレイヤーは三国志の武将になって、敵陣に単身乗り込んでいって、ワラワラと湧いてくる敵をバッタバッタと斬り伏せる、という爽快感がウリの大人気シリーズです。やったことがある人は多いでしょう。

でも、あれはあなたが呂布だとか張飛だとか趙雲だとか、そういう猛将だからできることなんですよね。もし敵に囲まれて大ピンチになっても、あなたは猛将ですから、死にものぐるいで敵を斬りまくれば、1人で自分の本陣まで帰ってくることができます。

投資の素人であるあなたは、三國無双で言えばモブの兵士です。そんなあなたが呂布や趙雲のまねをして敵の群れに単身斬り込んで行ったところで、呂布や趙雲よりもっとどうでもいい雑魚武将に斬られておしまいです。

つまり、「儲けようとして世の中の流れと逆に張ると死ぬ」ということになります。逆に張るということは、大多数の人が思っている流れの反対に賭けるわけですから、そりゃ外す可能性は高くなりますよね。一度や二度はうまくいっても、何度も通用するわけがない。あなたが十分な知識や経験を持っている猛将のような投資家でないかぎり、儲けることを目的として、人生を賭けるような大穴狙いはやめましょう。