2019年11月5日、コンパクトSUVとなるダイハツ「ロッキー」とトヨタ「ライズ」が発売された。ライズはダイハツが開発・生産し、トヨタにOEM供給されるモデルで、両車はいわば兄弟車だ。発売から1年が過ぎ、販売状況が落ち着いてきた今、この2モデルの反響や評価を総括してみたい。

幅広い車種を開発・生産するトヨタだが、軽自動車だけは手を付けていない。それは子会社となるダイハツの役割だからだ。そして、軽自動車は非常に日本らしい、そして開発に手間のかかるクルマだ。制限された寸法と厳しいコスト制限の中、しかも激しい競合との闘いの中でクルマを開発し、生産しなければならない。

ダイハツは、そんな軽自動車づくりで培ったノウハウをコンパクトカーという登録車作りに生かし、そこで生まれたクルマをトヨタに提供する。

グローバルに展開される役割分担

トヨタのコンパクトカーはヨーロッパなどで高く評価されているが、コストパフォーマンスに優れ、現地のニーズにフィットしたコンパクトカーを作るとなれば、ダイハツのほうが一枚上手だろう。そうした状況から、コンパクトカーはダイハツ、それ以上はトヨタで開発するという役割分担となっているのだ。

ダイハツからOEM供給されるトヨタ「ライズ」(写真:トヨタ自動車)

ロッキー/ライズのほかにも、ダイハツ「ブーン」/トヨタ「パッソ」、ダイハツ「トール」/トヨタ「ルーミー」も、同じくダイハツが開発・生産し、それぞれのディーラー網で販売される兄弟車となる。

同様の手法はダイハツが進出するインドネシアでも採用されている。かの地でトヨタが売る人気MPVである「アバンザ」はダイハツ「セニア」のOEMモデルであるし、インドネシア政府によるLCGC(ローコストグリーンカー)政策に適合した小型車「アギア(ダイハツ名はアイラ)」「カリヤ(同シグラ)」もダイハツが生産しているモデルだ。

トヨタとダイハツによる役割分担は日本だけでなく、世界規模で実施されているのだ。