マツダ「CX-30」は、新世代商品の第2弾として2019年9月に予約受注を開始し、国内各地で展示会を催した。発売は10月である。発表に際して丸本明社長は、「CX-5に続きブランドを牽引し、今後のマツダのビジネスを支えていく柱のひとつ」と位置付けた。そこで今回は、発売から1年が経過し、2020年12月の商品改良で走行性能と安全性の向上を図ったCX-30を振り返る。

マツダは、先に「CX-3」というクロスオーバーSUVを2015年2月に発売している。CX-3は、新世代商品の第5弾と位置付けられていた。マツダは、何をもって新世代商品と呼ぶのか明確にしていないが、CX-3デビュー時には、SKYACTIVと呼ばれる次世代技術を搭載した2012年の「CX-5」からの製品を新世代商品と呼び、その5番目の車種をCX-3としている。

第1弾のCX-5が2017年にフルモデルチェンジをし、今は次の新世代商品になったのだと思うが、その新世代商品としての第2弾がCX-30ということなのだろう。自分たちは理解しているのかもしれないが、マツダは世の中にはわかりにくい言葉遣いをそのまま放置し、第何弾といって広報している。

発売から堅調な販売、マツダを支えるCX-30

CX-30は、CX-3と同様にクロスオーバーSUVと位置付けられている。両車の違いは、全長と全幅ともにCX-30が大きく、全高はCX-30のほうがやや低いことにより、CX-30はより精悍な姿であるのが特徴だ。なおかつ全長が伸びているぶん、荷室容量も20%以上増えている。チーフデザイナーは、世界でもっとも美しいクロスオーバーSUVを目指したと語るが、見栄えだけでなく、SUVとしての実用性をCX-3より高めた車種でもある。背を低くしたことは、立体駐車場に収まる車高への配慮でもある。

12月には販売台数で18位となり、1年が経過しても堅調な販売を記録しているマツダCX-30(写真:マツダ)

2019年の9月から予約受注をはじめ、発売開始となった翌10月には、2525台で21位という販売成績だ。販売計画台数の2500台/月を超えており、まずまずの出足だろう。ひとつ上の順位にいるのはトヨタの「C-HR」という人気SUVだから、悪くないといえそうだ。

翌11月は順位こそ24位に落ちたが、販売台数は2690台と増えており、ここでもひとつ上にホンダ「ヴェゼル」がいる。12月は18位へ躍進し、販売台数も3226台となってヴェゼル(24位、2660台)を超えた。マツダ車としてもっとも順位が高く、競合車と競い合いながら、マツダを支える車種としての役目を果たしたことになる。