個人投資家はかなりヒヤッとしたのではないか。1月27日のNY(ニューヨーク)ダウは前日比633ドル安と、今年最大の下げとなった。翌28日こそ同300ドル戻ったものの、29日には再び同620ドル安となり3万ドルを割れた。

いよいよ「新しい相場」が見えてきた

市場関係者の一部は、アメリカのジョー・バイデン新大統領とマーケットとの「ハネムーン相場」がにわかに変調、「すわ!成田離婚か」と色めき立った。だが翌営業日には「1.9兆ドルの追加経済対策」への期待でダウは3万ドルを回復。その後の上昇で史上最高値に迫った。ナスダック総合指数とS&P500指数に至っては、連続で史上最高値を更新している。

結局、大量の資金供給は、ちょっと早い「春の嵐」を一瞬で静め、37ポイント台に急騰したVIX指数(いわゆる恐怖指数)も、2月5日にはあっという間に20ポイント台まで下落、大人しくなった。

日経平均株価においても、1月28・29日の連続安で、昨年末の「掉尾の一振(とうびのいっしん)」のザラバ高値である2万7602円(ここはテクニカル上では非常に重要)に迫った。2月8日のザラバではついに2万9000円を突破した。引け値ベースでの直近の高値2万8822円(1月25日)が見え、いよいよ新しい相場に突入する勢いだ。

では新しい相場に入ったらどうなるのか。ここで焦点になるのは日銀の動きだ。いったい、これから日銀はどう出るのか。

報道にもあったように、2020年12月時点の日銀の国内株保有残高が初めてGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のそれを超えた。GPIFは資産の25%が国内株保有基準となっているが、最近の株高で基準値を超えた保有比率を下げるため、高いところは「うまく売って」利益を上げている。

しかし、日銀は「バイアンドホールド」で残高はたまる一方だ。このままでいくと、これから両者の差はさらに開くことになる。