キリンビバレッジ・商品開発研究所の宮本花野さん(写真:宮本さん提供)

──レモンを知るために、まず、なにをしましたか?

レモンシロップを自作しました。薄くスライスしたレモンを漬けたものを、炭酸で割って飲みます。これをやっていたら、産地、収穫月、皮の色みの違いで、味も香りもまったく異なることに気づきました。これは面白いかもしれないと思い、瀬戸内、和歌山、シチリア、カリフォルニアなど、いろいろ集めて試しました。

──産地で味が変わるのは想像できるのですが、収穫した月でも違ってくるものですか。

まったく違います。レモンの収穫期はだいたい9月から3月です。9月から10月は早摘みと言われていて、少し青みがかった、ピーリーというかスパイシーな香りが強いのですが、3月になると、少しオレンジっぽいようなジューシーな香りが出てきて、みずみずしい果汁感がでてきます。ひと月違うだけで、かなり印象が変わります。

レモンの香りは、切り方や搾り方でも変わってきます。皮が多めの切り方や、実が多めの切り方にして嗅いでみると、意外に違います。搾り方では、レモンを半分に切ったあと、断面を上にするか下にするかでも変わります。南半球搾りといって、断面を上に向けて搾ると、皮のいい香りがして爽やかな雰囲気が出ます。それを唐揚げにかけるとおいしいですよ。手はぬれてしまいますが。

コンビニでレモンサワー全種を買って昼から飲む

──レモンシロップつくり以外には、どんなことをしましたか?

レモン味の商品をいろいろ食べました。他社のレモン系の炭酸飲料だけでなく、レモンサワーやレモン味のお菓子をかき集めてきて、食べたり飲んだりしました。毎週のようにコンビニに行って、とくにサワーはいろんな種類があるので、あるものすべて買ってきて、土日だと昼間から飲んだり。友達と会うときはレモネードショップやレモンサワー専門店を必ずコースに入れてもらいました。元々はビール派でしたが、がぜんレモン派になりました。1杯目はレモンサワーです。