日産が昨年暮れ(12月23日)より、販売を開始した新型「ノート」。このモデルは今の日産を代表する1台と言っていい。なんといっても、2013年から8年連続で、日本において最も売れている日産車がノートなのだ。

ほかに、もっと高額であったり高性能だったりする日産車は存在しているが、そもそも日産は大衆車が本道だ。そういう意味で、エントリーに近いノートが、“日産の顔“というのは妥当でもあろう。

ノートは、今回のフルモデルチェンジでノートは第3世代となった。

初代から2代目のフルモデルチェンジは、プラットフォームやパワートレインを改良して継続利用する、どちらかといえばスキンチェンジといった内容であったが、今回はデザインだけでなく、中身まですべてが一新されている。

プラットフォームは、ルノーと共同開発する「CMF-Bプラットフォーム」が使われた。ハンドリング面で評価の高いルノー「ルーテシア」と同じモノとなる。パワートレインは、シリーズハイブリッドの「e-POWER」一択になった。

この「e-POWER」も最新の第2世代を採用。自慢の運転支援システム「プロパイロット」も、カーナビの地図データを連動させて車速などをコントロールするナビリンク機能を追加するなど、洗練を増している。

エクステリアデザインは、昨年に発表されたEVコンセプトカー「アリア」で提案されたデザインランゲージに連なるものに。まさに、今の日産のリソースをすべて投入した新型モデルであり、今の日産の真の力を示す存在となる。

外観は「日産の新しいデザインランゲージによる先進的で、クリーンかつダイナミックなデザイン」としている(筆者撮影)

走りの質感は2ランク上に

そんな力の入った新しいノート。走らせてみれば、当たり前のようにいい走りをみせてくれた。e-POWERは駆動こそモーターながら、充電のためにエンジンの稼働が必要だ。しかし、そのエンジンの働きが巧みに隠されており、まるでエンジンの存在しないEVと勘違いしてもおかしくないレベル。

エンジンとモーターユニットが収まるノートのエンジンルーム(筆者撮影)

静粛性の高さは、1ランクも2ランクも上のクラスのクルマのようだ。しかも、先代よりも出力を6%、トルクを10%増したモーターによる加速は非常に力強い。最高出力85kW(116馬力)/最大トルク280Nmというスペック以上の力を感じる。