(3)語彙(ボキャブラリー)を増やす

確かに語彙数が多ければそれだけ言葉の意味がわかるため、読解ができる可能性は高くなると思われがちです。しかし、英単語を学んだだけでは英文が読解できないのと同じように、語彙だけを学んでも、読解には反映されない場合も多々あります。子どもの頃の筆者はまさにこの状態でした。

これら3つの方法の問題点は、いずれも「読む」ことを対策の中心にしまっていることにあります。この「読む」という作業を子どもにやらせているうちは、読解力がつかないということなのです。なぜならば、読解力がない子どもたちは、「文章を字面だけで見ている」からです。

つまり、見ているだけで実際は“読んで”いません。しかし、これは傍から見てもわからないのです。なぜなら、はたからは読んでいる姿が見えるだけですから。実際は内容がよくわかっていないにもかからず、その状態で次々と文章が展開されるのですから、問題が解けるわけがありません。文章という文章がこのような状態ですから、他教科も同様に意味を理解していない可能性も高いのです。

読解力は「読み聞かせ」から始めることで身に付く

では、どうすればよいでしょうか。「読む」ことに問題があるのですから、「読まなければよい」のです。

人間は、生まれてから「聞く→話す→読む→書く」という順でスキルを獲得してきました。しかし、学校では読む、書くという高度なスキルをいきなり要求されるため、そのスキルが成熟していない場合、本を読んでも理解できず、問題文を読んでも理解ができないのです。これが、読めない理由です。

そこで読解力をつけるための手段としては、この最初の順からやることです。具体的には親による「読み聞かせ」をやります。聞く、話すというスキルは読む、書くスキルに比べ、発達しているからです。

そこで、次のような手順で、子どもと国語の問題を数回、やってみてください。この方法は筆者が実際に子どもたちの指導で使ってきた方法です。効果の実例は多々ありますので参考にしてみてください。