今年2月のヨーロッパの乗用車販売台数ランキングは、ちょっとした驚きだった。1位がプジョーのBセグメントハッチバック「208」で、2位に同じプジョーのBセグメントSUVの「2008」が入ったからだ。

トップ2をプジョーが独占するのもすごいが、SUVが2位に入るというのもハッチバックが根強い人気のヨーロッパでは異例であり、現地でプジョーのSUVが高く評価されていることを教えられた。なぜ人気なのだろうか。

理由の1つとして考えられるのは、ヘビーデューティではないクロスオーバー的なSUVの中では、キャリアが比較的長いからだろう。

現在、プジョーのSUVは、2008以外に「3008」と「5008」がある。最初に登場したのは3008で、日本に導入されたのは2010年。2代目となる現行型は2017年にわが国で発売された。

同じ年には、初代はミニバンだった5008が、この2代目3008と基本設計を共有する3列シートSUVに生まれ変わっている。そして今年、2台ともにマイナーチェンジを実施した。一方の2008は、2013年に日本で発表。翌年販売が始まり、2020年に現行の2代目に進化している。

初代3008が日本で発売された2010年というと、日本メーカーのSUVでは日産「ジューク」がデビューしており、2008が上陸した2013年にはホンダ「ヴェゼル」も登場した。コンパクトSUVのパイオニア的存在である2車種と同等の経歴の持ち主なのである。

「砂漠のライオン」の異名を持つ活躍も

プジョーといえば、モータースポーツでの活躍も見逃せない。

1980年代にはWRC(世界ラリー選手権)で2年連続メーカーとドライバーのダブルタイトルを獲得。続いて参戦したパリ〜ダカール・ラリーでは、4年連続総合優勝を記録し「砂漠のライオン」の異名をとった。近年もダカール・ラリーで2016年から3連覇を達成。サーキットでの活躍もあるが、オフロード系にめっぽう強い。

フランス生まれらしい洗練されたデザインも、プジョーSUVの人気の源泉だと思っている。ただし、この面については2008/3008ともに、先代と現行型とでは方向性が大きく異なる。現行型になって形を一新したことが、好調につながっているようだ。