自動車メーカー各社が「電動化」のロードマップやテクノロジーを公表し、2050年までのカーボンニュートラルを目指す中、トヨタは2021年4月19日に上海モーターショー2021で電動化戦略を発表。

同時に、今後展開される電気自動車(EV)のシリーズとなる「TOYOTA bZ(トヨタ ビーズィー)」シリーズの最初のプレビューとして、「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」のコンセプトバージョン(以下:bZ4Xコンセプト)を公開した。

トヨタのCO2排出量削減への取り組みは、1993年に企画された「G21 プロジェクト」からスタートする。これは、「21世紀の地球に必要とされるクルマの姿を提案する」というもので、その成果として誕生したのが、1997年に登場した世界初の量産ハイブリッドカー、初代「プリウス」だ。

そこからトヨタは、「環境車を普及させてCO2削減に寄与することで、初めて環境車としての意義を持つ」と考え、持続可能な移動手段を実用的な形で提供することを目指し、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCV)と、電動車のフルラインナップ化を進めてきた。

2020年12月に発売された第2世代の「MIRAI」(写真:トヨタ自動車)

FCVについては、2020に2代目「MIRAI」のワールドプレミアとデリバリーを果たしており、そのシステムをパッケージ化することで、2021年春以降、商用車や電車、船などにも応用していくという。

トヨタの新車の「4台に1台」が電動車

トヨタは、さまざまなパワートレインを用意することで、国や地域によって使用環境や充電インフラの整備状況などが異なる中でも環境車を販売し、CO2削減に努めてきた。そして、今もラインナップを拡充する戦略を採っている。

トヨタの電動車販売累計は、初代プリウスが発売された1997年から2021年2月末までに1700万台を超えており、そのCO2排出抑制効果は1997年から2020年末時点で約1億4000万トンにも上るという。

2020年にはグローバルでおよそ195万台の電動車を販売しているが、これはトヨタの販売実績全体の23%にあたり、約4台に1台が電動車という計算となる。