恒例のランキングにどのような変化が表れているのでしょうか(イラスト:nishiya_hisa/PIXTA)

東京都に4度目の緊急事態宣言が発令され、東京五輪・パラリンピックは無観客なのに、プロ野球やJリーグは有観客OK――。ちぐはぐな政策で国民の「緊急事態宣言慣れ」が加速する中、世界的にも後れをとっていたワクチン接種は急速に進んでいる。

厚生労働省公表ベースで、7月18日時点の1回以上接種率は33.5%、2回目接種率は21.6%で、これを高齢者に限ってみると、1回以上が81.7%、2回目接種率は57.9%に達している。

市場調査のインテージが、新型コロナの影響を受ける直前から週次で全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントショップなど、約6000店舗の販売動向を追っている「新型肺炎カテゴリー動向」。このほど公表した5月24日週までのデータでは、ワクチン接種の進展による影響が明確に表れはじめた。

棚から消えたアセトアミノフェン系解熱剤

まずはコロナ時代の「新3種の神器」であるマスク、手指消毒剤、非接触型体温計の動向を見てみたい。昨年は需要に供給が追いつくのが遅かった非接触型体温計は、まだ前年比で288.9%だが、マスクは前年比58.8%、手指消毒剤は46.2%と大きく減っている。

コロナ慣れで昨年ほど国民が手指消毒をしなくなった可能性は否めない。マスクは高機能で洗えるタイプのものが多数出回っていることも影響しているだろう。

それではコロナ前、つまり2年前と比べればどうかというと、マスクは653.1%、手指消毒剤は849.7%、非接触型体温計は777.0%。

マスクの2年前比は、4月の1週目くらいまでは200%台だったが、5月に入ると急伸している。花粉のシーズンが終わり、本来ならマスクが必要ない季節に入ったためだろう。