また、高額な運賃で敬遠される北総線も東京駅まで直通となれば、先日発表された運賃値下げ構想も併せて少しは印象がマシになるのではないか。新線区間で加算運賃なしなら現在の都営浅草線直通よりも運賃は安くなる。千葉ニュータウン中央から東京までだとその差は200円弱。それでいて13分も早くなる。

前述の通り押上―東京間は京成線運賃、東京―泉岳寺間6kmは京急線運賃として試算してみると、京急線の上大岡―東京間は品川乗り換え37分・600円から、直通33分・500円。北総線の千葉ニュータウン中央―東京間は東日本橋(馬喰町)でJRに乗り換える現行ルートだと51分・1240円だが、新線経由だと直通38分・1050円となる計算だ。

ただ、この新線ができるとJRに流れていた乗客の逸失がなくなるため、京成押上線の混雑率は200%を超えるとの試算が以前の国交省資料にあり、京成押上線の10両化や1時間最大24本運行ができるよう信号設備の改良などで線路容量の向上を図ることが提案されていた。ただ、現在はこの試算資料はネット上からは消えている。

野田市などが熱望「東京直結鉄道」

東京直結鉄道は、豊洲―住吉間と同様に「東京8号線」延伸として構想されている豊洲―押上―亀有―八潮―野田市間の一部で、八潮―野田市間の部分だ。途中で越谷レイクタウンを経由するほか、6つの新駅を設ける構想となっている。

どの経路でも東京へ行くには遠回りになってしまう野田市を中心に渇望されている路線で、地元期成会はミツバチを模したイメージキャラクターOTTOくん(イタリア語で8を意味するらしい)を制定し誘致活動を熱心に行っている。最近は利根川を越えて茨城県の坂東市なども計画に相乗りしてきている。野田市から先は坂東市、常総市を通って下妻に至り、下妻から関東鉄道常総線の下館まで乗り入れる構想となっているようだ。