まず1つ目は「一緒に朝ご飯を食べること」です。いきなり全然勉強と関係なさそうなことが出てきたなと思われるかもしれませんが、実はこれ、最初にしていちばん重要なことなんです。

勉強でも仕事でも部活でも、根本にあるのはコミュニケーションです。勉強は先生と生徒のコミュニケーションで成り立っていますし、受験は出題者と問題を解く受験生のコミュニケーションだといえます。どんなに机に向かっていても、どんなに塾に通い詰めても、コミュニケーションが円滑に取れないのであれば、身につくものも身につきません。定期的に人と会話をする習慣がないと、何事もうまくいかないのです。

実は、僕は勉強ばかりで人と会話することを拒んでいた時期がありました。家族とも全然話さずに、勉強ばっかりしていたのです。不思議なもので、それだとなかなか成績が上がらないんですよね。コミュニケーションをしないで勉強ばかりしていたほうが、点数も上がりそうなものなんですが、実はそんなことないんです。日常の中にも、成績が上がるポイントが隠れているわけです。

特別扱いすることがプレッシャーになる

2つ目は「何か1つでも家事をさせること」です。これは何が目的なのかというと、受験生だからと言って「特別扱い」をしないほうがいいということです。

受験の時期になると、ついつい親御さんは子どもを特別扱いして、「勉強以外のことをやらなくていいよ!」「部屋の掃除は私がやっておくから!」と家事をさせない家庭は多いですよね。しかし、それって子どもにとって逆にプレッシャーなのです。

「特別扱い」って、期待の裏返しでしかないですよね。「これだけ特別にしているんだから、必ず合格するのよ!」と無言のプレッシャーをかけているようなもの。それよりは家事をさせて、家族の一員として特別扱いしないほうがいいのです。

(漫画:©︎三田紀房/コルク)