ジープ(Jeep)の好調ぶりをよく耳にする。実際に、街中でジープブランドの車を目にすることも多い。昨今のキャンプブームと相まって、オリジナリティ溢れるデザインと、国産車とも大きく変わらない戦略的な販売価格が要因である、との評価が定まっている。

具体的なジープ車の国内販売台数を見てみると、2019年:13354台(前年比116.8%)、2020年:13562台(前年比101.6%)と、コロナ禍にありながら絶好調と言える状態だ。

2021年3月には主力モデルである「ラングラー」の月間販売台数が、初めて1000台を超え、1123台を記録している。

「レネゲード」「コンパス」「ラングラー」「チェロキー」「グランドチェロキー」の5モデルをラインナップするジープだが、国内販売の大半はラングラーとコンパクトなレネゲードが占めている。そこで、今回の「購入者分析」では、この2車を主としながら、参考としてグランドチェロキーとコンパスも取り上げる。

<分析対象数>
ラングラー:115名
レネゲード:83名
(参考)
グランドチェロキー:54名
コンパス:45名
※いずれも分析対象は新車購入者のみとする。

レネゲードは2015年に登場したコンパクトSUVで、狭い道の多い日本とも相性のいい車だ。価格も308万円〜と手が届きやすい。ジープ初となるPHEV(プラグインハイブリッド)の「レネゲード 4xe」も展開している。

ジープ初のPHEVである「レネゲード 4xe」(写真:FCAジャパン)

分析データは、いつものように市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」を使用する。購入時の比較環境や流行の影響を揃えるため、レネゲードが日本で発売された、2015年9月以降の購入者を分析対象とした。

ユーザーの過半数が20〜30代

まずは購入者の性別・年代構成を見てみよう。輸入車は、一般に高額であるため購入者の平均年齢は高くなる傾向にあるが、ジープは若年層が多い。ラングラーは約60%が20〜30代である。

男女比はSUVであることもあり男性が多数派だが、比較的コンパクトなレネゲードとコンパスでは40%程度が女性ユーザーだ。

特徴的なのは、「支払い方法」についても同様で、「現金一括」の割合が低く、残クレが多い。

新車購入者全般にしめる「現金一括払い」の割合は、約60%(全車種・全メーカーの平均値:「Car-kit®」より)であるのに対し、ラングラーは30%強、レネゲードも40%台と低く、その分「残クレ」が多い格好だ。

購入者の年齢が若いことから「コツコツ貯めた現金で購入」というより、「今すぐ欲しい車だから、手元に十分な現金はなくても購入したい」といった気持ちが読み取れる。