一方、2年間環境相を務めた小泉氏は、10月5日の退任時には、目を潤ませながら慣れ親しんだ職場を去った。ただ、菅前首相の退陣表明の際と同様の「涙のパフォーマンス」に、党内からは「本物のリーダーを目指すのなら、涙は禁物、いい加減に受け狙いはやめたほうがいい」(閣僚経験者)との批判も相次ぐ。

環境相として小泉氏の残した「実績」の1つが国民的には極めて不評なレジ袋の有料化だ。ところが小泉氏は菅前首相の退陣表明直後のネットメディア出演で「批判されているが、レジ袋有料化を決めたのは僕ではない」と発言。すぐさまネット上で大炎上し、「誰が決めた決めないではなく、責任者はあなたでしょ」「政治家なのに責任転嫁はありえない」などの厳しい書き込みがあふれた。

小泉氏の後任となった山口壮環境相のもとにはレジ袋無料化を求める声が集中し、桜田義孝元五輪相は「レジ袋無料化を山口大臣に直接相談した」と語るなど、党内でも「選挙向けにすぐ無料化を決めるべきだ」との声が広がる。

今回の総裁選で完全にメッキははがれた?

初当選以来、将来の総理総裁確実と言われ続けた小泉氏も、「今回の総裁選で完全にメッキははがれた」(閣僚経験者)との声が多い。

岸田首相が人事で小泉氏の陰に隠れていた若手実力者たちを抜擢したことで、「小泉神話は消えた」との見方もある。若手議員の間でも「小泉さんよりもっと能力のある人がいっぱいいる」との指摘が相次ぐ。

これまでの選挙では最強の応援弁士として全国を駆け回った小泉氏だが、今回は地元横須賀に張り付くとの見方も出る。

「当面は雑巾がけに徹するしかない。そうでないと次の総裁選どころか、次の次も怪しくなる」(自民長老)との厳しい声が広がる。