日本の高級セダンの代名詞「クラウン」。現行型は2018年6月26日に登場した15代目で、価格は489万9000円〜739万3000円(税込)だ。

15代目クラウンは、伝統のグレード名「ロイヤルサルーン」が廃止されたことで話題となったが、同日発表された「カローラスポーツ」とともにトヨタ初のコネクテッドカーとしても注目された。

車載専用通信機(DCM)を搭載し、安全・安心に関わるサービスや、カーライフの快適性・利便性を高めるメニューが提供されている。

一方で、価格は上昇した。14代目「アスリート」のベースグレードが約396万円、ロイヤルサルーンのベースグレードが約381万円であったことを考えると、およそ100万円アップとなっている。

ここまでが15代目クラウンの車としての概要だが、今回考えたいのはその“役割”だ。

好調とはいえない15代目クラウン

昨今のSUVや軽自動車の人気もあり、セダン市場は低迷している。また、公用車やVIPの送迎車両ニーズも、「アルファード」などのLサイズミニバンに奪われている。

実際に自販連のデータからクラウンの販売台数とランキングを見てみると、フルモデルチェンジ前の2017年が2万9085台(28位)、15代目が登場した2018年が5万324台(19位)、その後は2019年:3万6125台(26位)、2020年:2万2173台(32位)と好調とはいえず、ランキングでも20〜30位台付近に位置する。

先代モデルとなる14代目「クラウン ロイヤルサルーン」(写真:トヨタ自動車)

今回は、クラウンオーナーの特徴を浮き彫りにすることで、国産高級セダンの進む道を考えたい。現行モデルである15代目のほか、14代目オーナーのデータとの比較も行いながら分析する。

分析データは、市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」と、インテージが持つ、消費履歴/消費価値観/メディア接触状況/生活価値観などのさまざまな情報を統合した「生活者360°Viewer」というデータを使い、多面的に見ていく。

<分析対象数>
15代目クラウン:649名
14代目クラウン:916名
※いずれも分析対象は新車購入者のみとする。

今回も、まずは購入者の「性別・年代構成」から見ていく。15代目、14代目ともにおよそ8割が男性だ。年代を見てみるとやはり年齢層は高く、「50代以上」が占める割合は15代目:72.3%、14代目:70.4%。

60代以上に絞っても、同51.8%、50.0%と高い。国産高級セダンであるがゆえ、予想通りの結果である。