シーフードミックスが売れている(写真:hafuphoto/PIXTA)

昨年10月25日に首都圏4都県と大阪府で飲食店への時短要請が解除されて以降、国民の外出機会は増え、年末年始は帰省ラッシュが復活した。

昨年末12月31日の全国の新規感染者数は438人と、1年前のほぼ10分の1。とはいえ、12月20日まで100人台だったところから、10日あまりで400人台に乗った。さらに1月4日に1000人台、5日には2000人を突破した。

欧米で猛威を振るっているオミクロン株は、昨年11月30日に日本で初めて感染者が確認されてから1カ月あまりが経過。日本国内での市中感染は、12月22日に大阪で初めて確認され、この年末年始は全国各地に広がっている。

市場調査のインテージが、新型コロナの影響を受ける直前から週次で全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントショップなど、約6000店舗の販売動向を追っている「新型肺炎カテゴリー動向」。昨年11月22日週までのデータには、緊急事態宣言解除と低水準の感染者数で、国民が外出機会を増やしている影響が明確に表れた。

まだコロナ前の4倍売れている非接触型体温計

まずは新型コロナ時代の「新3種の神器」の動向から見てみたい。マスクは11月22日週で前年比74.9%。全品目でのワーストランキングでは第5位だが、コロナ前の2019年との比較では187.2%。まだコロナ前の1.8倍売れている。まだまだマスクなしの外出ははばかられるし、不織布マスクは消耗品であることが影響しているのだろう。

続いて手指消毒剤は前年比24.4%。今も飲食店や商店、公共施設の入り口には必ずと言っていいほど設置されているが、素通りの人は少なくない。コロナ前の2019年との比較でも125.6%。まだコロナ前よりは売れているとはいえ、かなりコロナ前の水準に戻ってきていると言える。

これに対し、まだコロナ前の4倍も売れているのが非接触型体温計だ。前年比では21.8%と、手指消毒剤以上の落ち込みだが、コロナ前との比較では410.1%。消耗品ではないので、一度買えばリピート需要はないはずだが、まだコロナ前の4倍も売れている。緊急事態宣言解除に伴い、営業を再開した宿泊施設や店舗側が、来場者の受け入れのために購入しているのかもしれない。