9位の楽天グループについて、「外資系企業と似ていた」(文系・中堅私立大)と書く学生がいるが、その理由は「英語が使えたため」(文系・その他国公立大)かもしれない。楽天の公用語は英語だから、エントリーシートで英語が使えるのは当たり前と言える。

今回の調査ではガクチカを問わず、自分の経験をコアシートやモチベーショングラフに書かせる企業が目立ったが、楽天グループは基本のガクチカから学生を評価する正統派だ。

「ガクチカが非常に長かった」(理系・上位私立大)

同じく9位のソニーも学生に詳しい説明を求めている。特に技術に関する設問が多いようだ。

「その企業で興味のある製品や技術についての設問があり、それを答えるにあたり企業について調べることができた」(理系・その他国公立大)

「詳しく会社でやりたいことや、技術について聞かれた」(理系・旧帝大クラス)

「質問事項の文字数が多く、人間味を判断されているような感じだった」(文系・早慶大クラス)というコメントがあり、学生の発する言葉を吟味する内容になっているように感じる。

自己分析と志望動機が基本

いろんな形式のエントリーシートがあるが、学生に強い印象を残しているのは、「変な設問」、「設問項目の多さ」、「文字量の多さ」、「答えに窮する質問」、「自分史の記入」などだ。要するに「負荷は大きいが、興味深く取り組める」エントリーシートが評価されている。

いずれのタイプのエントリーシートに遭遇するにしても、基本は自己分析と志望動機。そして、業界や企業を正しく理解していることだ。まだ3月までには時間がある。キャリアセンターなどで自分のエントリーシート対策の進捗度合いを確認してもらってはどうだろうか。

著者:佃 光博