50代以上の方が行う投資では大きな失敗が許されません。

収入はどうしても役職を外れると下がってしまう可能性が高まりますし、かといって転職をしても30代のころのそれと比べると年収を上げるため、維持するための転職とはなりにくくなるからです。つまり、投資で失敗して大きな損をした場合、収入が下がる可能性が高いため、埋め合わせができないのです。

これを念頭に置いたうえで、老後不安に対応する投資はどのようにすればいいでしょうか。

退職金の運用は自分で考える!

定年退職して退職金を手にした人が最もやってはいけない「老後資金の作り方」があります。それは、退職金が振り込まれた銀行や取引のある証券会社に退職金運用の相談に行くことです。

銀行や証券会社の窓口担当者は、もちろんお客様のために親身になって相談に乗ってくれます。

ただ、どうしても民間企業である銀行や証券会社は手数料を稼がなくてはなりません。

銀行員も証券会社の担当者も手数料を稼ぐのが仕事なので、手数料が稼げない商品はなかなかすすめづらいのです。

手数料の高い商品はリスクが高く、それらで運用をしようとすると、高い手数料を超える運用の収益を上げなければ投資成績がプラスになりません。

そして、さきほど定年後の投資は失敗できないことをお話ししました。

そのためにはコストがやすく、それなりのパフォーマンスを出してくれる金融商品を買うべきであるということも説明しました。

つまり、手数料の高い運用商品をすすめる時点で、窓口担当者と運用相談に行く人とは利益相反の関係になってしまうのです。

ですから、退職金に関してはまず自分で考えるということが大切になってきます。 

ではどんな商品がおすすめなのか。私はズバリ、手数料の安い外貨建ての「インデックス投信」を長期・積立・分散で買うことをすすめています。インデックス投信というのは、株価指数(インデックス)に連動して動く投信で、インデックスの構成銘柄に分散して投資します。インデックスをそのまま受け入れるので、アクティブ型投信に対してパッシブ型投信と言われています(アクティブ型というのは、積極的にリスクを取りに行く運用という意味で、株式の銘柄をファンドマネージャーが選別し、株価の上がりそうな株に投資していくものです)。