では、不安と正しく向き合うためにはどうすればいいのでしょうか。効果的なのは、不安要素を明確に書き出し、それを潰していくことです。

受験や仕事でも、失敗したらさらに莫大なお金や時間を浪費する状況や、会社を辞めなければならない状況に追い込まれる可能性がありますよね。

漠然と考えているうちは「今ここでしくじったら会社を辞めなければならないかも」なんて意識しませんから、なんとなくサボってしまいます。でも、不安要素をつねに意識していると、失敗の可能性をできる限り少なくしようと焦るはずです。そしてそうやって明確になった不安要素を、少しでも潰そうとしていくとうまくいきます。

私の知人で、 東京大学文科I類に現役かつ首席で合格した人がいます。彼は、高校2年生のセンター試験の同日模試の段階で、すでに東大合格まで残り10点のところまできていました。それもコンディション調整に失敗した状態での点数です。

普通であれば来年は「余裕で合格する」と思うこの状況を、彼は悲観的に捉えました。「最悪のケースなら自分は落ちるんだ」と。だからこそ、失敗を生かし、東京大学に合格するためにあらゆる可能性を潰し続けたことが彼を首席での合格に導いたのです。

このように、つねに最悪のケースをしっかりと想定し、その不安要素を潰すために行動に移すことが肝要です。ちなみに私は、9浪のときに今まで落ちた原因と思われることや不安要素を紙に書き出し、それを1つひとつ潰していきました。それがあったから、10浪を回避できたと思っています。

自分に対して「もう大丈夫だろう」なんてことを考える猶予を与えてはいけません。この思考が脳裏をよぎってしまう人は脳内に多浪生を飼っているので気をつけましょう!

まだ本気を出していないだけ?

期日までに物事を終えられない人の特徴の2つ目は、「過去の事例を重視しない」です。

物事をやり残してしまう人は、過去の事例を重要視せず、「まあ今回は前回とは違ってなんとかなるだろう」と考えてしまう場合が多いです。

どういう人が浪人してしまうのかといえば、結局のところ、学校の提出物を遅れて出すことが常態化していたり、遅刻したりすることが普通になっていたりする人です。

「そういう性質があるから浪人する」ということではなくて、「これは受験とは違うから」「俺はまだ本気を出していないだけ」と考えて放置してしまっている時点で、心に多浪生を飼っているのです。しっかりと過去の事例から学ぼうとすること。これがとても大事なのです。