東大生は模試に限らず、さまざまな物事に対して負けず嫌いで、向上心が強いです。「向上心のない奴はばかだ」とは東大の前身となる帝国大学の卒業生である夏目漱石が『こころ』の中で描いたセリフですが、まさにこの言葉のとおり、東大生がほかの人と違うのはその「負けず嫌いさ」だと言ってもいいかもしれません。

大学内のテストで点数を気にするとか入試の時の点数を話すとか、そういう学力面においてはもちろん「負けず嫌い」ですし、それだけでなく、学内のスポーツ大会とか部活とか文化祭とか、勉強以外のちょっとした行事でも本気で勝負する傾向があります。

「頭いいんだから別に勉強以外のところでそんなに熱くなることないんじゃない?」と思うかもしれませんが、スポーツだろうがなんだろうが本気で彼ら彼女らは悔しがります。

勝負が自己成長につながるから、本気で挑む

こんな話もあります。東大合格者の多い開成高校や麻布高校などの超有名進学校はどこも運動会が大人気で、受験を控えた高校3年生も本気で運動会に挑み、本気で喜んだり本気で泣いたりすることが恒例なのだとか。そしてそうした高校の先生いわく、「本気で勝ち負けにこだわっている高校3年生ほど受験で東大をはじめとする名門大学に合格できる場合が多い」のだそうです。

別に彼ら彼女らは、勝つのが好きなのではありません。勝負というのが自己の成長につながるから、本気で挑んでいるにすぎないのです。だから先程の100点満点の試験と同じで、別にスポーツで圧勝しても楽しいとは感じません。勝つか負けるかわからないギリギリの勝負をしているのが好きなのです。

これらのことからわかるのは、「頭のいい人は、勝負を本気で楽しむ人が多い」ということです。本気で戦って、勝ったり負けたりする、その行為自体が自己の成長につながると知っているから、本気で楽しむことができるのです。

いかがでしたか。僕はよく、学生に対しては「何事も本気になれ」と言います。些細なことでもいいから本気になっていろんな物事に挑むこと。そしてうまくいかなかったら悲しんで、そこから学ぼうとし、逆にうまく行ったとしてもそれに慢心しない。そういう姿勢がある人が、いい結果を得ることが多いと思います。

ぜひみなさんも、本気で物事に挑んでもらえればと思います!

著者:西岡 壱誠