新型コロナウイルス感染拡大等に伴う部品供給不足により、自動車メーカーは生産計画の度重なる見直しを余儀なくされ、クルマの納期が大幅に遅延する状況となっている。

コロナ以前の新車の納期は、相当な人気モデルでもない限り1カ月から長くても3カ月程度であった。それが現在は、多くの車種で納期が明言できない状況にあり、車種やグレードによっては1年以上かかる場合もあるという。そこで、国産自動車メーカー各社に現在の納期目安を問い合わせてみた。

一部、納期目安を明示するトヨタとホンダ

まず、トヨタからは以下のような回答を得た。

「コロナ感染の拡大並びに世界的な半導体部品不足により、現在、多くの車種で生産遅れが発生しております。コロナ感染につきましては、各職場・仕入れ先に対し、感染対策を徹底して参るとともに、部品調達につきましても、幅広く部品・半導体メーカーへの協力の呼びかけをして、他地域での生産をするなど、全力で部品の供給確保に努めてまいります」

トヨタは、公式ホームページにラインナップそれぞれの工場出荷時期目処として納期目安を公開している。日本自動車販売協会連合(以下:自販連)が公開する2022年4月の乗用車ブランド通称名別販売台数ランキングで上位の車種を見ていくと、第1位の「ルーミー」は、「詳しくは販売店にお問い合わせください」となっている。5月中旬時点では、「注文から1〜2カ月程度」でトヨタのラインナップの中では最短だったが、状況が変わったようだ。

「ルーミー」はダイハツからOEM供給されるコンパクトワゴン(写真:トヨタ自動車)

2位の「ヤリス」は注文から4〜5カ月程度(ハイブリッド車は3〜4カ月程度)で、ランキング3位の「カローラ」は、ルーミーと同様に「販売店への問い合わせ」となっている。

このほか、トヨタでは「アクア」や「ノア」「ヴォクシー」が「5〜6カ月程度」、「アルファード」が「6カ月程度」となっており、6カ月程度までは目安を公開しているが、ラインナップの大半は目安を公開できる状況にないようだ。

次いてホンダからは、以下の返答を得ている。

「昨今の新型コロナウィルス感染拡大影響や慢性的な半導体不足、および不安定な海外情勢等の複合的な要因により、部品入荷や物流に遅延が生じております。これにともない、ホンダ国内工場では生産稼働率の見込みは以下の状況となっております」