私は発売日の前日に届いた『会社四季報』を、発売日の朝9時までにすべて読み切ってしまうことを「四季報ナイト」と名づけて、年4回の習慣にしています。

最近は、版元の東洋経済新報社が「会社四季報オンライン」で業績予想の変更などをリアルタイム更新しているため、サプライズが起こりにくくなっています。しかし、紙の『会社四季報』を1晩かけて、すべて読み通すことで、これまで気づけなかったお宝銘柄に出合えるチャンスは実に多いもの。私は今でも発売日前日に送られてくる『会社四季報』の全銘柄チェックから、気になるウォッチ銘柄を選んでいます。

『会社四季報』でウォッチ銘柄を選ぶ基準

『会社四季報』からウォッチ銘柄を選ぶ私の基準は、以下の3つになります。

ウォッチ銘柄を選ぶ基準
①売上高・利益が10%以上成長
②営業利益率が10%以上
③PERが許容範囲より低い

①売上高・利益が10%以上成長している

最も重要視しているのは、「①売上高・利益が10%以上成長しているか?」です。『会社四季報』には通常、各上場企業の7期(7年)分の売上高・利益が掲載されています。過去5年分と現在進行中の今期、その翌年の来期の7期になります。

どの売上高・利益を見るかというと、前期、今期予想、来期予想の3期分に最も注目します。

その企業の売上高と利益が、前期から今期予想にかけて、今期予想から来期予想にかけて、ともに10%以上成長しているか?

これがウォッチ銘柄を選ぶ際の最も重要な基準になります。

単純にいうと「株価はその企業があげる将来の利益で決まる」といっても過言ではありません。

「1株あたりの当期純利益」は「EPS:Earnings Per Share」とも呼ばれ、「純利益÷株式数」で計算します。正確にいうと「親会社株主に帰属する当期純利益÷期中の平均株式数(円)」となります。(以下、「1株益」)

この1株益が順調に伸びている企業の株は上がりやすくなります。利益を伸ばすためには当然、売上高も毎年増えていかないといけません。「売上高、利益が2倍に増えれば株価も2倍になる」というのが、ファンダメンタル分析から見た、株価の“真理”といえます。

むろん、株式市場全体が下げ相場であれば、業績が2倍になっても株価が下がることもあります。株価を動かす短期的な要因は「株を買いたい人、売りたい人、どちらが多いか」という「需給関係」です。

ただし、長い目で見れば、やはり、株価は業績の良し悪しによって決まっていくものです。