トヨタの新型BEVであるbZ4X(写真:トヨタ自動車) トヨタの新型BEVであるbZ4X(写真:トヨタ自動車)

一方、レクサスは2035年にEVメーカーになるとの指針が公表されている。トヨタ初のEVである「bZ4X」では、フロントグリルレスの造形がすでに採り入れられている。今後、レクサスのスピンドルグリルはどのようになってゆくのか。

これに対し、レクサスはスピンドルボディという表現を使いはじめている。それはEVのRZですでに表現されている。そのうえで、ハイブリッドを主軸とする新型RXでも、RZでの造形を活かした、ラジエターグリルを残しながら新たなスピンドルグリルが採用され、同時にラジエターグリルのあるなしにかかわらず、より立体的で塊を実感させる造形のなかに、レクサスらしさを表現しようと挑戦しているようだ。

走る喜びを求めたドライビング空間

レクサスRXのインテリア(写真:トヨタ自動車) レクサスRXのインテリア(写真:トヨタ自動車)

室内は、運転に集中できる空間を目指しているようで、大型14インチのタッチディスプレイを運転者に向けて配置し、運転者中心の操作系に加え、情報通信の要となるディスプレイも余計な視線移動や姿勢の変更をせず運転者が利用できるようにしている様子がうかがえる。

ドイツのBMWは、永年にわたり運転者中心で、運転する喜びを実感させる室内空間を追い求めてきたが、iXではその伝統を覆すようなインストゥルメントパネルの造形となった。新型RXでは逆に、運転者中心の方向性を明確に打ち出しているようだ。そこは、1車格下のNXでも導入されている。NXの試乗では、迷うことなく操作ができ、かつ快適に運転し続けられるのを実感した。

先にNXで、ハイブリッド車での快適な走行性能や、静粛な乗り心地の進化を体験できた。新型RXでは、さらに高度な走行性能を実感できる仕様になっていると思われる。今秋の発売が待ち遠しく、また競合他社との乗り比べも楽しみといえるのではないか。

著者:御堀 直嗣