コロナ禍になって2年あまり。この間、テレビなどのメディアで頻繁に目にしたのが「日本医師会」だ。

今年4月には、日本医師会会長(当時)の中川俊男氏が、新型コロナウイルス対策をめぐって、「マスクは不要」とする動きに反論したのが記憶に新しい。

日本医師会は2年ごとに会長選挙が行われるが、その選挙が6月25日にあり、松本吉郎氏が新会長に選出された。

新型コロナの感染拡大が始まった2020年6月まで、4期8年にわたって会を束ねてきた名誉会長の横倉義武氏(ヨコクラ病院理事長・福岡県みやま市)に、私たちにはなかなか見えにくい「医師会という組織」について話を聞いた。

日本医師会とはどんな団体なのか?

――日本医師会は、会員数約17万4000人(2021年12月1日現在)の大規模な“学術集団”です。開業医の団体というイメージがあります。

横倉義武(以下、横倉):意外とそうでもなくて、今は会員の52%が勤務医、48%が開業医です。最近は特に勤務医が増えていますね。

医師会は、各地域に郡市区医師会があって、その上に都道府県医師会が、さらにその上に日本医師会があるという、三層構造になっています。

日本医師会は都道府県医師会の会員、都道府県医師会は郡市区医師会の会員で構成するというきまりがあるので、時々「日本医師会だけに入りたい」という希望を受けるんですが、現在はそれができません。ただ、これは見直さないといけないと思っています。勤務医の会員はいろいろな地域に異動するので、その都度、手続きが必要になります。それが結構、たいへんなんですよ。