実のところ、地下鉄副都心線と東急東横線との相互直通運転を開始する前、2012年から東横線で7000系が営業運転を行っている。この時点では、地下鉄副都心線と東急東横線の間で直接線路がつながっていないのだが、どうして7000系が東横線を走ることができたのだろうか。

理由は簡単で、地下鉄有楽町線から東急東横線まで、遠回りをすれば線路がつながっていたからだ。地下鉄有楽町線は市ケ谷で地下鉄南北線と線路がつながっているほか、南北線は東急目黒線と相互直通運転を行っている。つまり、有楽町線―南北線―東急目黒線を経由して車両を回送させることで、線路がつながっていない副都心線から東横線に車両を持っていくことができたのだ。

日比谷線に続く「サイレント引退」

2021年には、地下鉄有楽町線・副都心線用の新型車両として17000系が登場した。この車両が7000系の代替となるもので、2021年から7000系180両の置き換えが始まった。

17000系は10両編成が先に営業運転に就き、7000系も10両編成が先行して廃車された。2021年10月には7000系の10両編成の運転が終了したが、同じ時期から17000系の8両編成が営業運転に就き、7000系の8両編成の廃車も進められた。

7000系は東京メトロでの営業運転を終了しているが、最初の編成が残されている。また、ジャカルタに渡った車両では悲痛な最後を遂げた車両がある一方で、現在も走っている車両があるようだ。

2018年に地下鉄千代田線の6000系が引退した際は事前に告知されていたのだが、これがあだとなり、一部で混乱を招いたことが記憶に新しい。2020年3月には日比谷線で車両の置き換えが完了し、長らく日比谷線で使用されていた03系が引退しているが、特に何の告知もなく、静かに引退している。

東京メトロでは、丸ノ内線や半蔵門線で車両の置き換えが進められている。7000系や03系に次いで、丸ノ内線や半蔵門線の車両も「サイレント引退」となりそうだ。

著者:柴田 東吾