bZ4Xにはフロント1モーターの前輪駆動モデルと前後2モーターの4WDモデルが用意されるが、レクサスRZは前後2モーターの4WDのみ設定する。前後輪の駆動力を0:100〜100:0の間で自在に制御して車両挙動を自在にコントロールする「DIRECT4」搭載のためだ。

電気モーターはフロントが最高出力150kW、リアが80kWを発生する。bZ4Xは前輪駆動モデルがフロント150kW、4WDモデルがフロント80kW+リア80kWという組み合わせだから、持っているものの中の最大限を活用したかたちだ。

フロア下に敷き詰められるかたちで搭載されるリチウムイオンバッテリーは容量71.4kWhで、これもbZ4Xと同じ。航続距離は450kmが目標値とされている。

確かにbZ4Xとは随分変えてきたようだけれど、でもどうだろう……というかすかな不安は、走り出すとすぐに消え去った。これは紛うかたなきレクサス。それが走りの第一印象だ。要するにレクサスRZは、とても静かで、滑らかで、そしてスッキリ清涼な走りっぷりのクルマに仕上がっていた。

レクサスの持ち味の静粛性を強く実感

内燃エンジンのないBEVは大抵、静かで滑らかなクルマになるだろうと思われるかもしれないが、実際は、必ずしもそうとは言い切れない。内燃エンジンの音と振動がなくなると、従来はそれで隠れてきた別の騒音や振動、たとえば風切音やロードノイズ等々が逆に目立ち出すし、実は電気モーターやその周辺のユニットのノイズもばかにならない。これらを丹念に消さなければ、本当に静かで滑らかなBEVはできないのだ。

レクサスRZは、前述した高剛性ボディなどによってそもそもの騒音や振動の発生を抑え、さらにはフード開口部全周にシールをめぐらしたり、サイドウインドウにアコースティックガラスを採用したりといった徹底的な遮音対策によって、その車内への侵入を防いでいる。こうしてレクサスと言えば静粛性というイメージを、久々に強く実感させるクルマに仕上げられているのである。