ついに日本政府が水際対策を緩和する。新型コロナワクチンの3回接種証明書があれば、日本に入国・帰国する人全員に義務づけられていた「陰性証明書」の提示が9月7日0時から原則廃止となる。

9月6日に出発しようが、9月7日0時以降に日本に到着するのであれば、陰性証明書を取得しなくてよくなるのだ。

これは光明とも呼ぶべき緩和となる。先進7カ国で最も厳しい水準である出国前72時間以内のPCR検査は、海外在留邦人や渡航者、訪日観光客には大変な関門であった。

海外渡航先で受けたPCR検査で「陽性」反応が出て帰国できない――。そんな事態に陥った人の悲鳴がこの夏、多数のメディアで報じられた。中には渡航先のアメリカ本土で陽性と判定され3週間の滞在延長を余儀なくされた旅行者が、80万円近くの滞在費を追加で払う羽目になったという大変なケースも報告されていた。

「自業自得」はそうかもしれないが、一方…

「リスクがあることを覚悟して渡航したのだから、自業自得」と突き放す向きもあり、そうした一面は確かにあるのだろう。とはいえ実際にそこまでの困難に直面してしまった人を見ると気の毒にもなってくる。

そもそも、PCR検査は大変感度の高い検査とも言われる。場合によっては数カ月にわたり陽性が出たりすることもあるという。

陽性になった旅行者が現地で足止めを食らい、ひたすら陰性が出るまでPCR検査を受け続けるという壮絶な話も目にした。日本帰国用の書類が発行されるPCR検査自体が平均200ドル程度などと高額なこともあり、もしそうなれば泣きっ面にハチとしか言いようがない。

実際、筆者も海外で陽性となり、予定どおりの帰国ができなくなり真っ青になったひとりだ。

9月7日以降、帰国時の陰性証明書の提出は不要となるが、一方、海外で万一陽性となった場合のドタバタがなくなるというわけでもない。

そこでこれから渡航する人、それでも渡航したいという人のご参考になればと、筆者の体験談をご紹介したい。